金鵄勲章、等級の見分け方

こんにちは!
Hiroです。

今回は、日本の勲章である金鵄勲章(きんしくんしょう)の

各等級の見分け方についてご紹介します。

その前に金鵄勲章の基本的なことを説明します。

基本的なことがわかる方は読み飛ばしてくださいね。

そもそも金鵄勲章って?

そもそも金鵄勲章とは何なのでしょうか。

金鵄勲章は「優れた功績を挙げた軍人 及び 軍属」のみに授与される勲章で、功一級から功七級まで制定されました。金鵄勲章には年金制度があり、功一級には900円、功二級650円、功三級400円、功四級210円、功五級140円、功六級90円、功七級65円となっていました。

金鵄勲章は明治23年に創設されましたが、日清戦争まで金鵄勲章は出されていませんでした。有栖川宮熾仁親王が明治28年1月16日に功二級金鵄勲章を授与したのが最初で、その後同じく功二級を小松宮彰仁親王が授与されました。

昭和22年5月3日には日本国憲法が施行され、同日施行された「内閣官制の廃止等に関する政令」1条により「金鵄勲章叙賜条例」などが廃止されたため、金鵄勲章は廃止されました。

金鵄勲章のデザインと等級

金鵄勲章は神武天皇が東征のみぎりに金色の霊鵄が弓にとまり、長髄彦の軍勢がそれに目が眩んで降参したという逸話に基づいています。

赤色七宝の旭光の上に金色の霊鵄を配し、下に大神宮の盾、矛、剣を配した物となっています。功級により金鍍金の範囲が異なりますが、ほとんどの等級でデザインは同一となっています。裏面の装飾はなく、功一級の副章及び功二級の正章のみ、斜めの旭光部分に黄色の七宝が用いられています。

綬は浅葱色と呼ばれる鮮やかな緑色を織地に白の双線が配されています。佩用式は旭日章などと変わりませんが、功一級の大綬は日本の勲章で唯一、左肩から右脇に掛けられました。

功一級金鵄勲章

功一級金鵄勲章の画像が無かったので、その勲章を付けている大正天皇の画像を載せました。功一級金鵄勲章は「天皇直属」とされた戦略レベル組織の長に対し、特別に詮議の上授与です。

正章は金直径2寸5分(76ミリ)、鵄は金地、剣は緑紫白淡藍色七宝、楯は濃藍色七宝、矛は銀地黄紅色七宝、光線は紅色七宝となっています。

綬の幅は2寸6分(79ミリ)で、緑色の織地に白色の双線が入っています。

副章は金直径3寸(91ミリ)、鵄は金地、剣は緑紫白淡藍色七宝、楯は濃藍色七宝、矛は銀地黄紅色七宝、光線は紅黄色七宝となっています。

勲一等旭日桐花大綬章や勲一等瑞宝章など他の大綬勲章と異なり、大綬を左肩から右脇に垂れ、副章(功二級金鵄勲章の正章と同じ)を左肋に佩用しています。

功一級金鵄勲章は、日露戦争勝利に伴い明治39年4月1日に山県有朋元帥陸軍大将以下17名が受章したのが最初です。功一級は計45人(陸軍27人・海軍18人)で、大将が大半ですが中将(死後特進を含む)にも5人授与されています。

功二級金鵄勲章

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功二級金鵄勲章は、功労ある将官、佐官最高位の功級です。日清戦争の論功行賞では皇族を含めて9個全てがこの功二級金鵄勲章でしたので、非常に貴重な勲章と言えるでしょう。

章は金直径3寸(91ミリ)、鵄は金地、剣は緑紫白淡藍色七宝、楯は濃藍色七宝、矛は銀地黄紅色七宝、光線は紅色七宝となっています。

見た目は、黄色がやや山吹色に見えますが、これが明治期の金鵄勲章の特徴です。山吹色の周りの金属は銀色で、功二級の本書もやはり重ねて作られていますが、功三級と同じ副賞よりも手がかかります。

この勲章の裏側には文字はなく、輝いた黄色のみです。裏足は3本、真ん中の可動式の足は両端と同じ丸棒です。

功三級金鵄勲章

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功三級金鵄勲章は、佐官や尉官の最高位の功級です。

章は金直径1寸8分、鵄は金地、剣は緑紫白淡藍色七宝、楯は濃藍色七宝、矛は銀地黄紅色七宝、光線は紅色七宝です。綬の幅は1寸2分で、緑色の織地に白色の双線が入っています。

勲章は革箱ではなく、木製の漆塗り箱です。留め金は蝶番とピンのもので、中の勲章は功二級の副章と同じものです。

功四級金鵄勲章

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功四級金鵄勲章は、功労ある尉官、准士官、下士官の最高位の功級です。

章は金直径1寸5分、鵄は金地、剣は緑紫白淡藍色七宝、楯は濃藍色七宝、矛は銀地黄紅色七宝、光線は紅色七宝です。綬の幅は1寸2分で、緑色の織地に白色の双線が入っており、これに綵花が付いているのが功四級の特徴です。

功四級金鵄勲章は、功五級金鵄勲章の金型は一緒なため、大きさや形状は同じです。

金鵄勲章の功四級と功五級は功三級と同じ作りで、一番下の台座が透明赤七宝の入った光線となります。その上に、黄色の七宝の柄の先端が銀色の鉾がある青七宝の楯、そこに透明赤七宝の入った旗が取り付けられ、さらにその上に金鵄が上部にある各種色七宝のある剣が裏足で取り付けられています。それらが透明赤七宝の光線の台座に乗せられて、裏の4本のネジで留められています。

功五級金鵄勲章

功五級金鵄勲章は、准士官、下士官の中で功労を重ねた者の功級です。

章は銀直径1寸5分、鵄は金地、剣は緑紫白淡藍色七宝、楯は濃藍色七宝、矛は銀地黄紅色七宝、光線は紅色七宝です。綬の幅は1寸2分で、緑色の織地に白色の双線が入っています。

功五級金鵄勲章は、先ほど述べたように功四級金鵄勲章の金型と一緒なため大きさや形状は同じです。

功五級の作りは先ほど述べてた通りで、一番下の台座が透明赤七宝の入った光線となり、その上に、黄色の七宝の柄の先端が銀色の鉾がある青七宝の楯などが取り付けられています。

功六級金鵄勲章

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功六級金鵄勲章は、下士官の初叙せられる功級です。

章は金直径1寸7分、鵄・剣・楯・矛は金地。綬の幅は1寸2分で、緑色の織地に白色の双線が入っています。

功六級は、功七級は同じ金型での製作品になります。功六級は、全体が金色に統一されています。

功七級金鵄勲章

功七級金鵄勲章は、兵の初叙せられる功級です。

章は銀直径1寸7分、鵄・剣・楯・矛は銀地。綬の幅は1寸2分で、緑色の織地に白色の双線が入っています。

功七級は、功六級は同じ金型での製作品になります。功七級は、鳶の部分は金色ですが、その他の部分は銀色となっています。

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