官窯と民窯について

こんにちはです。masa-99です。更新が遅くなって申し訳ありません。^_^;

今回は官窯と民窯について説明いたします。陶磁器収集のベテランの方からは「そんなことから説明するの・・・」という方もいるかもしれません。そのあたりはご了承ください。まずは官窯について説明いたします。

官窯とは

官窯とは中国の皇帝や宮中の高官などが食事をする際の食器や花器など、また儀礼を行う際の祭器などの専門の窯です。そのため、絵付けなども綺麗でどこか気品があり、当時の王朝がどのような栄華を極めていたかを想像させるような物、大清乾隆年製の転心瓶などがいい例だと思います。この官窯ですが、まず、皇帝の認を受けた役人が窯元でワレや染絵付けに間違いがないかなどを確認する「監陶官」という専門の役職が付きます。そうして作られた陶磁器が官窯となります。時代や見解によって違いがありますが、高台裏に「大明○○年製」や「大清○○年製」と書いてあるのが特徴です。

これが官窯の陶磁器の一例です。またそれ以外にも離宮に置かれるものなどにも使われます。上の「慎徳堂製」が清朝の離宮である円明園に飾る陶磁器に使われた物です。また、それ以外にも西太后御用達の窯の「大雅斎」などもあります。これも一例で多くの種類があります。

民窯とは

先程説明した官窯は国が役人を送って厳しく管理しているのに対して、民窯は主に庶民用の必要雑器を作っている所などです。そのため、絵付けなどが自由で当時の生活感が見えてくる物などです。初期伊万里や古染付などがいい例です。ですが、物によっては官窯と見間違う程の物があります。

日本の官窯「お庭焼」

日本には官窯はありませんが「お庭焼」や「御用窯」などがそれに近いです。お庭焼とは殿様や豪農、豪商専用に焼かれた食器や茶器、花入れなどのことです。日本で言う所の鍋島焼、瑞芝焼、南記男山焼、など、これ以外にもあるのですが、また、そちらは詳しく説明いたします。

 

日本の官窯と明、清の官窯の違い

しかし、中国との大きい違いは中国の「官窯」は粉彩や琺瑯彩、五彩などが採用されたのに対して、日本のお庭焼は赤絵、古染付、など採用されたものが違います。それに関しては次回の「古染付と新渡染付」で詳しく説明いたします。

先程説明した「大明○○年製」、「大清○○年製」は日本でも使われています。主に古伊万里などで使用されています。これの多くは「大明成化年製」です。また、古伊万里の上手の物は万暦や嘉靖の年号を使用する場合があります。ここでまた、古伊万里の説明をしていますと長くなってしまいますので、参考としていくつか銘款の写真を貼るだけで詳しい説明はまた次の機会にさせていただきます。

古伊万里 大明成化年製銘

上手の民窯

さて、ここまで官窯と民窯について説明いたしましたが、この文章を読んでいるだけだと官窯のほうが上手の物ばかりで民窯の品物は管理されていないから下手な物ばかりのようなイメージが付きがちですが、そんなことはありません。確かに民間に下ろされる雑器などには下手の物が多いですが、民窯品でも輸出用の陶磁器などを作っている場所もあるので官窯と見間違えるほどの上手の物があります。また、王朝の衰退期などの官窯品などは全盛期の物と比べると大きく質が落ちる物もあります。参考としていくつか美術館に入っている民窯品の写真を添付いたします。

 

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